性について考えた本【朝が来る 辻村深月】
朝斗って良い名前だなぁ。
良い人がたくさん出てくるから、良い気持ちになった。
誰かと誠実に正面から向き合うには、隠し事とか、嘘とかはあっちゃいけないんだね。嘘や隠し事があってもしょうがないけど、あればあるだけ弱くなる。
子どもに性の話をしないように、不自然に避けて過ごすのはよくないのかもしれない。当たり前にいつか向き合うことだから。
私は母に「できたら産みなさい。産めないような人とはしちゃいけないよ」って言われてきたし、その考え方を大切にしてきたつもり。
いろんな考え方があっていいけど、子どもができるということはとにかく喜ぶべきことで、同時に取り返しのつかないこと。産むか産まないか、なんて選択肢のないことだと思う。その責任を認識していれば、好きにしたらいい。
バイリンガルニュースのマミが、学生のときに避妊についてはたくさん話を聞かされていて、教育もされていたから、妊娠が悪いことのように印象付けられていておかしい、みたいなことを言ってた。それ聞いたとき、確かに学生のとき、妊娠はいけないことっていう印象で、新しい命という尊いこと、っていう印象はなかったなと思った。
朝斗のお父さんが言っていたように、結婚して家族になるっていうのは他人と家族になることで、覚悟をきめたらできるし、うまくやっていける。養子だって確かに血のつながりはなくても、覚悟があればうまくいくのかもしれない。
辻村深月さんの本は何冊か読んでいて、どれもあまり深みはないような気がするけど、いつも新しい考え方の発見があるし、ストーリーがおもしろくて文章が読みやすい。小難しくなく問題提起してくれているようで、また他の作品も読みたくなる。
あなたはこの本どうだった?
他にもこんな本あるかな?
おしえてください。
つぎ、なによむ?