今の時代を詰め込んだ気軽な本【ままならないから私とあなた 朝井リョウ】
自分が言いたいことがあるときは、反対の意見をもつ人にしゃべらせて、それに反発するように伝えると、いくらでも言いたいことが言えるんだね。
雪子と薫の意見はどっちも朝井さんの言いたいことのような気がするけど。
とにかくこの人は今の時代を物語の中に詰め込みたいんだろうな。
何十年後かにこの時代のことを知りたくなったら、朝井さんの著作を全部読めばいいと思う。一面ではあるけど、今の時代のことがとてもよくわかると思う。
これくらい簡単でちゃっと読めた方が疲れないし、娯楽として気軽。そういうところも朝井さん考えてるんだろうな。この人の伝えたいことは、重く長く書いても、読んでほしい人に伝わらないんだろうな。若い世代に読んで共感してもらうにはこれくらいにしといた方がいいとか、考えてるんだろうな。
長く、何年も何年も関係を続けられるってことは本当に尊いこと。
そんな人が人生の中でたくさんいたらとても幸せだと思う。
昔のことも知っている人が近くにいてくれたら、道を踏み外すこともなくなるというか、何かあったときに思いとどまることができると思うし、誰かが間違いに気づかせてくれるかもしれないし、少しくらい表面が変わってしまっても理解してくれると思うし、何より安心できる。
今私のまわりにいてくれる信頼できる人たちを失わないように。がっかりさせないように。
あなたはこの本どうだった?
他にもこんな本あるかな?
おしえてください。
つぎ、なによむ?