つぎ、なによむ?

本を読みたいけど、なにを読もう。この本、みんなはどう思ったんだろう。誰かの、本を手に取るきっかけに。

助けられる人がいる本【しろいろの街の、その骨の体温の 村田沙耶香】

最後の100ページくらい、いっきに読んだ。

集中してひとりっきりでいっきに読めて良かった。

 

この本ですごく助けられる人もいると思う。

現状を切り抜けるきっかけになる人もいるだろうし、過去の出来事を肯定できるようになる人もいるだろうし。過去の自分を反省する人もいるだろうし、次の世代を助けるきっかけになる人もいると思う。

 

 

 

 

学校なんて狭くて苦しい。

私は嫌だったこととか時間が経つと忘れてしまうからあんまり覚えてはいないけど、グループとか地位とかキャラクターとかに振りまわされて、居心地の悪い時間を過ごしていたこともあったような気がする。

高校から入った学校はとても小さな学校で、クラスの人たちと一緒にいる時間が長くて、長すぎるくらいで、気を使わないようになるところがとても良いところだった。どんな人でも、長く一緒にいれば、いるしかなければ、なんとかなるんじゃないかな。

嫌な人でも、気が合わなくても、見た目が好みと違っても、毎日毎日何年間も顔を合わせて一緒の時間を過ごしていたら、必ず良いところだってひとつは見えてくる。

助け合うタイミングが訪れる。たとえ小さなことだとしても。

気が合わなくても、良いことろをひとつでも知っていたら、憎むことはなくなると思う。

でも、自分はもしかしたら上の方にいたのかもしれなくて、おとなしい人たちからはうっとうしがられていたり、気づかないうちに誰かを傷つけていたのかもしれない、と思う。

 

学校以外の所属できるところってすごく大切で、この物語の中ではお習字で、私にとってはピアノとか教会とかだった。クリスチャンでもないのに教会に通ってたのは、学校以外の私の居場所だったからだと思う。

居場所が学校しかないと、そこで価値を見出せなくて居心地が悪くなったときに、逃げられない。

子どもができたら、いくつか居場所を提案してあげなきゃな。

家だってそう。外の世界がうまくいかなくても、家で居心地が良ければなんとかなることもある。

あと、同じ状況は永遠には続かない、ってことを認識することも大切。いつか変化は訪れる。それを知ってると乗り越えられることも諦められることもあるんじゃないかな。

 

自分を肯定するのも他人を肯定するのも、不得意な人には本当に大変なことなんだなぁ。むやみに人のことを否定してり、自分のことを否定したりしないようにしたいな。

 

 

あなたはこの本どうだった?
他にもこんな本あるかな?
おしえてください。
つぎ、なによむ?