才能も、不幸も、熱心さも勤勉さもない人の本【アズミ・ハルコは行方不明 山内マリコ】
そんな感じだなーって。
なんかある一定の人たちはこんな感じだなーって。わかんないけど。10年も20年も後に読むと、あーこの頃の若い人ってこんな感じだったんだなーってわかるんじゃないかな。
特出した才能とかなくて、取り立てて語るほどの不幸もなくて、熱心に取り組みたいこともなくて、広い世界も知らなくて、ただ淡々と与えられた仕事をこなすような勤勉さもなくて。いろんなこと、いろんな日本の事象をばかにしてる。共感するから腹は立たないけど、客観的にみて、俯瞰して、ばかにしてる。
アートフェスとかね、ほんとばかみたいだよね。音楽だってそうで、アートも音楽もアーティストの自己満足のようなもの。でもメディアに取り上げられて多くの人に知られたら、その中の少しの人にとっての生きる気力になったり、前に進む原動力になったりする。音楽が一緒に悲しくなったりさみしくなったりしてくれたりもする。誰かにとって大きな意味を持ったりする。すごいことだなぁ。
ある程度決められた道というか、自分が一生懸命にならなくちゃいけない環境があるって幸せなことだと思う。大変な仕事でもいいし、子育てでもいいし、なんでもいいけど。それを「大変だー!しんどいんだけどー!」って伝えられる誰かがそばにいて、本当に助けてほしいときには力になってくれたりしたら、もうそれで十分幸せだと思う。
そしたら小さな幸運や小さな安堵、小さな感謝が大きな幸せに感じられると思う。
あなたはこの本どうだった?
他にもこんな本あるかな?
おしえてください。
つぎ、なによむ?