男と女も、女と女も、おんなじだと思う本【キャロル パトリシア・ハイスミス】
美しいかんじだった。
美しかった、って言いたいけどなんか恥ずかしいから、美しいかんじだった。
- 作者: パトリシアハイスミス,Patricia Highsmith,柿沼瑛子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2015/12/08
- メディア: 文庫
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物語が最初から最後までつらーって繋がっていて、でも飽きなくて、一部と二部の境目もどこだったか思い出せない。何年後かにまた読みたい。
うっすらしたテレーズとキャロルのイメージをこのままうっすら持っていたいから、映画は観ない方がいいかなぁ。何度か読んで自分の中に十分な世界が出来上がったら、観てもいいかもしれない。
テレーズは細くて髪が長くて、基本的に無表情。キャロルはショートカットで良質な素材の服や鞄を持っていて、よく微笑む。所作とか表情とかが女らしいけど、ちょっと大人ぶっているかんじ。ふたりとも白くてすごく綺麗。私のイメージだけど。
ふたりがお酒を飲んでいるところ、すごく飲みたくなった。こんな風に落ち着いておいしいお酒を飲みながら、話したり話さなかったりしてみたい。
コーヒーとはやっぱり違うんだろうな。
美味しいお酒を飲みに行きたい。連れて行ってほしい。
男と女も、女と女も、おんなじだと思う。男と男はわからないけど。
男とかとかじゃなくて、「その人」なんだと思う。
魅力があれば惹かれるし、想いを確かめ合うのは複雑だし。
こんな本をまた読みたいな。
いつも本屋さんで、表紙と裏と最初の何ページかを読んで、あーこんな感じね、って予想できるものを選んでしまう。全く違うジャンルを読んでみたいのに。この本も自分だったら選ばなかったかもしれない。妹がプレゼントしてくれたから、最初は気持ちが入らなくて挫折してしまいそうだったけど頑張って読んだ。
私のことをよく知る誰かに本をおすすめしてほしい。
あなたはこの本どうだった?
他にもこんな本あるかな?
おしえてください。
つぎ、なによむ?